畳の豆知識

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お手入れについて

乾拭き

乾拭き

日常の畳のお手入れは畳の目に沿って箒で掃いて下さい。
でも今はどこのご家庭でも掃除機ですよね。その場合も、やはり畳の目に沿って軽く掃除機を当てて下さい。
最近の掃除機はかなり高性能になってきて、先端のブラシの部分がモーターで動く様な物も出てますが、畳を傷めるので気をつけて下さい。 
天気のいい日には、窓を開けて空気の入れ替えをしましょう。

畳干し

1年に1~2回は畳を上げて床下の換気をお勧めします。
少し難しいですが、マイナスドライバー等を使って畳を持ち上げ、空ビンや本等を挟んでの換気をお勧めします。
干すときは地面に畳が直接つかないようにすることが大切。
ブロックなどを台にし、洗濯竿に立てかけるようにして干しましょう。
この際、畳表を直接日光に当てないように気をつけて下さい。
畳床を日光に向け、よくホコリを叩き出してから4~5時間ほど干します。
床から畳を浮かして、空き缶などを挟み、風を通すだけでもOKです。

表替え

畳が日焼けして色が変わったり、傷みが激しくなったら、畳床はそのままで畳表だけを取り替えます。
これを「表替え」といい、新品で購入して3~4年目が替え時です。 
畳表を裏返してそのまま使用する場合もあります。
これを「裏返し」といい、使用頻度の高いお部屋の場合はこの方法で無駄が省けます。

裏替え

購入してから15~20年くらい経過すると、変色や傷みもかなり進んでいるはずです。
畳床はお手入れ次第で約30年長持ちしますが、歩いたときにプカプカしたり、畳と畳の隙間ができてしまったら取替時です。古い畳はその機能低下はもちろんのこと、衛生上もよくなく、家全体の構造にも支障をきたします。
畳替えの費用は畳の種類によって異なってきます。
畳の心地よさを保持するためにも住まいの畳が変色したり傷みが目立ってきたら新品を購入しましょう。

その他

畳は濡らしてそのままにしておくと、黒ズミが出てきてしまいます。
それぞれの汚れを処置した後はしっかり部屋に風を入れ、乾かしましょう。

  • インク

    牛乳を湿らせて拭き取るか、レモンで湿らせた後、塩素酸ソーダを10倍に薄めたもので拭きます。

  • 醤油やソース

    染み込まないように小麦粉やベビーパウダーなどをすぐにふりかけ、水分を吸い取らせます。その後粗塩をふりかけ、叩いて畳の目からパウダーを浮き出させ、掃除機をかけます。

  • 焼けこげ

    タバコのように小さい場合は、オキシフルで漂白し、ロウをたらして穴を埋め、セロハンテープを貼って、焦げ穴を大きくしないようにしましょう。

  • 油性フェルトペン

    マニキュアの除光液で拭き取りましょう。

  • 家具の跡

    凹んだ所に適度に霧吹きして、ぬれタオルを当てアイロンをかけて下さい。
    畳の上に重たい物(ピアノ・テレビ台)等、足(キャスター)のあるものは重さがその足に集中してしまうので、ベニヤ板等で保護しましょう。

  • ガム

    シンナーかベンジンで拭き取ります。畳の目に詰まってるときは、布の上からアイロンを当てて、浮かして取り除きましょう。

  • カビ

    消毒用アルコールをスプレーするか、布にしみ込ませ、拭き取って下さい。

  • ダニ

    掃除の回数を増やしたり、自然通気に心掛けて下さい。
    事前に防虫シートを活用すると、ダニの発生を抑えられます。

畳の敷き方

畳の敷き方

江戸時代から畳の敷き方には祝儀敷き(吉)と不祝儀敷き(凶)の二通りがありました。
基本的に祝儀用の6畳間を基本の形とし、8畳・10畳・12畳・・・と敷きます。

祝儀敷き

現在一般的に使われている敷き方で、本来は婚礼や祝い事の時の敷き方です。茶道では畳の敷き方・畳縁がお手前に重要な役割を果たしています。畳縁を踏まないこともお手前の作法です。
床の間の前に敷く畳は床の間に平行に敷くことが基本になっています。

祝儀敷き

不祝儀敷き

葬儀の時の敷き方でした。畳はその都度敷き替えていましたが、現在ではその様な習慣はなくなりました。
現在では寺院や和室の広間で使用されています。

不祝儀敷き

畳の正しい敷き方

文字の向きが●を中心に向く様に敷きます。
図の北丈元は、「先元・北東・北モト」北丈元は、「北先・北西・北サキ」西枕は、「西マ」東枕は、「東マ」、等省略して書くことがあります。東西南北の方角は部屋の向きによって変わりますのでご注意下さい。
畳の敷き方は部屋の間取りによって変わります。

畳の正しい敷き方